日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【誰にも渡さないっ】バレンタインss

2013-02-14 Thu 22:35

バレンタインssです(*´ω`*)
安定のつぼちー。


このss終わったら最後のリクエストssをUPする予定です~




「蕾ちゃん、ハッピーバレンタイン、です」


「え、ぁ、こ、こんなところで………ありがと」


「本当は、お部屋で渡そうと思ったのですが…蕾ちゃんが廊下にいるのが見えて、はやく渡したくて…」


「………~っ、あけてもいい?」


このまま抱きしめて部屋に連れ出したい衝動に駆られるが、何とか抑えて貰った包みを開けてみる。
可愛らしい包装紙に入っているから、千代みたいで可愛い、なんて思ってしまう自分に苦笑を浮かべた。


「……美味しそう……や、千代ちゃんが作った物なら、…な、なんだっておいしいと思う、けど」

「え?」

「…もぅ、なんでもないっ」


最後のほうは声が小さくなってしまったせいで聞こえなかったようだ。



「ひとつだけ味見して、あとは部屋で……私のチョコ、部屋にあるから」

「は、はい」



よし、良い雰囲気。
蕾は自分の発言に心の中でガッツポーズをとる。


美味しそうなトリュフを一粒摘まんだところで、後ろから声が聞こえた。



「あら、美味しそうな香りがすると思ったら……ちょっと味見させてよ」


「っな?!、いつの間に後ろにいたんですか夜々先輩!」


「千代ちゃんが作った物なら、何だってお「あぁもう言わなくていいですってば!!」


本当に大事な時に邪魔ものが現れる。
蕾は千代から貰ったチョコを必死に両手で庇いながら、夜々を睨みつける。


「大体、夜佐々先輩はチョコレートたくさん貰ってるんじゃないですか?」


「まぁね。聖歌隊のエースに加えて、この美貌だものね。仕方ないわよね」


「自分で言うとか……」



呆れている間に夜々が蕾の持っているチョコをひょいと取り上げて、勝手に中身を覗かれる。


「ん、美味しそうな手作りチョコね。千代ちゃんは料理が美味くて良いわね。光莉は岩石のようなチョコをくれたわ」


なぜか指でチョコを摘まもうとしている夜々の手を叩いて、奪い取る蕾。


「あいたっ!何するのよ」


「それはこっちの台詞ですよ!!勝手に人のものをとらないでくださいっ!!あぁもう!!」


他の人に千代のチョコを渡してなるものか。
蕾は袋に入っているチョコを全部取り出して、そのまま一気に口に運んだ。


「むぐっ!」

「ぁ!ちょっとあんた」

「蕾ちゃ…っ!?」


口の中が一気に甘くなる。
こういう時に苦いコーヒーがあれば、美味しく飲めるかもしれない。


しばしの咀嚼の後、ごっくりと飲みこんで、得意気な顔を夜々に向けた。


「んん、……これで食べるものは何もないですよ!」


「何もそこまでしなくても良いじゃないの。まぁ、わたしも光莉のチョコ、食べるかな…」


光莉の岩石チョコを食べる夜々には気の毒だが、これはさすがにあげられない。
せっかく味わって食べようと思っていた千代のチョコレート。
少しガッカリしたが、隣にいる千代は何故かクスクス笑っていた。


「……千代ちゃん?」


「ふふ、ごめんなさい、……えへへ、蕾ちゃんすっごく必死だったので……」


「な、そ、そりゃ必死になるわよっ!せっかく貰ったチョコだもん!」


まさか笑われるとは思わなかった。
さすがに不服だったので頬を膨らまして拗ねてみせると、ごめんなさい、と小さく謝りながら千代の指先が蕾の唇に触れる。


「蕾ちゃん、チョコついてます」


「え?……!」


良い事を思いついた蕾は、千代の方にずいっと顔を近づけて立ち止まる。


「どこについたかわかんないから、千代ちゃん取って?……口で」


「んえ?!そ、そ、そ、そんな……ここ廊下ですし、あの…」



「じゃあ、取ってくれるまでここから動かないもの!」


「えぇええ…?」



とりあえず千代の頬を赤く染めることは成功した。
観念した千代が、廊下を見回して誰もいない事を確認すると、恥ずかしそうに蕾にそっと寄り添ってきた。


(これじゃあ、もっと口の中が甘くなっちゃうかな)


千代が離れないように両腕でぎゅっと抱きしめて、いつ唇に触れてくるのか期待しながらそっと瞳を閉じた。



END


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