日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【わたしのこたつ】

2011-01-21 Fri 03:21



こたつssです♪

ssにしては長めかもしれないです。

つぼちーとちょっとややぴか(*´ω`*)


拍手お返事は明日♪







「はぁ~、光莉先輩のこたつあったかいですね」


「ふふ、ありがとう蕾ちゃん」


今日のお茶会は光莉と夜々の部屋で行われ、蕾と千代の二人が呼ばれた。
本当なら渚砂と玉青も誘っていたのだが、渚砂の宿題が終わっていないようで、玉青はそれに付き添うということで今回は不参加となった。


「光莉が持ってきたこたつだそうよ。さすが私の光莉!!…感謝しなさいっ」


「それは……もちろん感謝しますけど、なんで夜々先輩が偉そうなんですか?」


「ったく減らず口だけは達者なんだから」


夜々は鼻で笑いながら、千代の持ってきたミカンを一つ取って皮をむき始める。


「千代ちゃん、ミカンありがとうね」


「いえ、こたつにはミカンが合うと思ったので…」


光莉が嬉しそうに笑うと、千代も同じくらいの笑みを返す。



(さすが、私の千代ちゃんねっ!……なーんて)



そんな千代を横目で見つめて、蕾は一人心の中で得意になっていた。


「蕾ちゃんも、ミカンどうぞ」


「ぁ、うん」


どうせなら千代のむいた蜜柑が食べたい。
なんて思うけれど、そんなことを口にできるはずもなく、大人しく自分で蜜柑をむくことにした。


「ん~っ、甘くて美味しいわ。ほら、光莉、あ~ん」

「ぇ、夜々ちゃん、恥ずかしいよ…」

「良いから良いから」

「あむ……ぁ、ほんとだ、美味しいね」



目の前で仲のよさを見せつけられると、呆れる半面、ちょっと羨ましい。


「まったく、人前でイチャイチャして……見てるこっちの身にもなってくださいよ」


「何言ってるのよ。本当は羨ましいだけなんじゃないの?」


「な、そ、そんなわけないじゃないですかっ!」


「千代ちゃんにもしてほしいっ!とか思ったくせに」


「だ、だから、別にそんな…み、みかんくらい一人で食べられます!」


夜々と蕾のやり取りを聞いていたのかどうかはわからないが、千代が蕾にミカンを一切れ差し出してきた。


「蕾ちゃん、……甘くておいしいと思います」


「ぇ?ゃ、そ、その……」


蜜柑の一切れを持った千代の手が、蕾の口元にある。


あーん、してくれているのだとはわかるけれども先ほどの自分の発言の手前、なかなか素直に食べることができない。


「自分のがあるからいいってば。千代ちゃん自分で食べなさいよ」


本当は食べたかったのに。
何故か自分のプライドを優先して、すぐに後悔する。


千代はしゅん、と寂しそうな顔をしてから手に持っていたミカンをぱくり、と食べた。



(あぁああぁあああ……私の馬鹿!!大馬鹿!!)




心の中で絶望していると、夜々はそれを見透かしたように笑っている。


むかつくむかつく。



思わず手に持っていた蜜柑を握りつぶしそうになった。


「きゃ?!」


蕾もしょげていると、いきなり千代が小さく声をあげる。


「ち、千代ちゃん?」


「ぁ、いえ、なんでもないです」




恥ずかしそうに誤魔化す千代の横で妙な笑みを浮かべる夜々。
こたつの中で何かちょっかいを出しているに違いない。
蕾が夜々に向けて睨みつけると、夜々はわざとらしく口笛を吹く。



光莉は気にせずに蜜柑を食べている。


しかし。


(こたつの中だと、何してるか見えない……のね…って、別に何かしようというわけじゃないけどっ)


蕾は千代に触れたくてうずうずしてきた。


(ちょっとくらいなら…)


右手をこたつの中に入れて、ゆっくりと千代の方に近づけていく。


手ぐらいなら触れられるだろうか。


そう思っていたらどうやら千代の太股に触れていたらしく、千代が少し怒りながら蕾を見る。


「っ!……つ、蕾ちゃん…さっきから…いじわるするの、やめてください」


「なっ!ち、ちが…」


ちょっと触れたかっただけなのに。


しかも、夜々の悪戯の分まで蕾のせいにされてしまった。
蕾が唇を尖らせながら不貞腐れると、夜々が不敵な笑みを浮かべる。


「それにしても、今日は寒いわねぇ」


「そうだね、寝るときになると、もっと冷えそう…」


「でも、私は光莉の人肌で」
「夜々ちゃん!」


夜々の言葉が途中で光莉に遮られた。
でも、言いたいことは何となくわかる。


(そう……あったかいんだよね)


夜々と光莉が羨ましくなり、蕾はそっと千代の横顔を見つめた。




*****


「千代ちゃん、さっきは、………ごめんね」

「いえ、千代の方こそ…」


(千代ちゃんは、何も悪くないのに)


本当に千代は優しすぎる。


お茶会を終えた二人は部屋に戻るために暗い廊下を歩いていた。


部屋に戻るために。


当然、自分たちの部屋に。


(だけど……こんな寒い日は……)


「………………………いっしょに、いたい」




勇気を振り絞って本音を呟くと、千代はそっと蕾に寄り添ってくれて。




「千代も……蕾ちゃんと、一緒にいたいです…」



そんな愛らしい反応を見られると、素直になって良かった、と心から思う。
蕾は千代を一度だけ強く抱きしめてから、手をつないで一緒に蕾の部屋に向かう。


ゆっくり歩いて、部屋のドアノブを慎重に開けて中を見てみるが、ルームメイトの姿はない。



(…出かけたのかな。……ラッキーだったかも)



千代を部屋の中に入れて、まっすぐベッドの方に近づいていく。



「寒いから、早く寝よう?」


「はいっ」



心なしか千代の頬が赤い気がする。
二人で布団の中に入ると、一気に距離が縮まる。


お互い寄り添いあって、額が触れ合うと笑みが零れる。


「あったかい…」


「えへへ……あったかいですね」



蕾の胸に顔を埋めてきた千代の髪を優しく撫でながら、その額に小さく口づける。


「千代ちゃんが側にいてくれるから……私にはこたつ、いらないかも」


「…え?」


「だって、こんなにあったかいんだもん」


目を丸くさせる千代に対して、蕾は笑いながら甘えるように擦り寄るのだった。



END











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