日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【変わらないお茶会②】

2010-08-05 Thu 20:25



遅くなりました②投下です。
お茶会はラストの③からスタートになりますっ






「丁度いい時間につきそうね」


「うん、そうだね」



一緒に荷物を持ちながら、手を絡めて歩く。
お土産である袋を見つめながら、光莉は小さな苦笑を浮かべる。


「これ喜んでくれるのかな」


「大丈夫よ、渚砂さんならなんでも喜んで食べるだろうし」


「夜々ちゃん、それはちょっと失礼だよ」


「そう言いながら光莉だって笑ってるわよ?」


くすくすと二人で笑いながら、近くのケーキ屋を通りかかって足を止める。
ケーキ屋の自動ドアから見慣れた二人組が出てきた。

その二人も手を繋いで仲睦まじく寄り添いながら歩いていて。


「ほら、やっぱりケーキだと被るかもしれないって言ったでしょ?」


得意気に言う夜々に、光莉は小さく頷く。
そして何を言うわけでもなく無言でその二人の後ろを歩いていく。

徐々に二人の会話が聞こえてくる。


「ま、まぁ、千代は私がいないとダメだものねっ」


相変わらず、照れくさそうに言うのはいまだに変わっていないのか。
微笑ましく思う光莉とは余所に、夜々は何かを企むように笑う。

その笑いが聞こえたようで、目の前にいた二人、蕾と千代が振りむいてきた。
夜々の顔を見るとすぐに目を細める蕾。


「“千代は私がいないとダメだものね”……なーんて、どの口が言っちゃってるわけ?」


「…う゛」


夜々にそう言われると蕾は気まずそうに千代を見る。
こんな暑い日に立ち止まって言い合いにならなければいいけれど。

とりあえず光莉はそれだけを願う。


「むしろあんたが千代ちゃんいないとダメなんじゃない?」


「な、そ、そんなわけ…………~っ、も、もう放っておいてください!」


段々と顔が赤くなっていく蕾。
図星だったのか千代の手を引っ張ってスタスタと先を歩きだす。
夜々たちも行く道は同じなので、そのままゆっくりと後を歩く。


蕾たちと距離が開いたところで、光莉は小さく呟いた。


「もう、夜々ちゃんってばすぐ意地悪言うんだから」

「意地悪?本当のことを言ってあげただけじゃないの」


それに、と夜々は言葉を付足す。


「私も光莉がいないとダメね」


本当に普通の会話をしているようにさらりと言われたので、一瞬何を言われたのか理解できなかった。
光莉は目を泳がせてから、返答を考える。


そんな光莉の動揺を見て、夜々は小さく笑った。


「あら、光莉ちゃん、お顔が真っ赤ですわよ?」


「……夜々ちゃん、ばか…」



嬉しくなるような言葉をあっさりと言ってしまう貴女はずるい。








③に続く。







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