日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【私の恋人が一番っ!③】

2009-09-19 Sat 23:44



③です。
しつこいですけれど、次回で完結します…。
なんというか℃さまごめんなさい…。







「私から押し倒すこともあるけれど…ね」


「……?」


何か言いたげな夜々に、蕾は訝しげな表情でカップを握る。
紅茶を飲もうとしたが、自分のカップがやけに軽く、そこでようやく先ほど飲み干したのだと気付く。


「えぇと、つまりそれはどういうことでしょうか」


「もう、察しが悪いわね」


がたん、とテーブルに大きな音が響いた。
夜々がカップを置いたためであるが、それにしても力が強すぎだ。


(紅茶を飲み終わったら帰れっていったのに…)


やれやれ、と肩を竦めながらも夜々が続きを話そうとしているから仕方が無く紅茶のお代わりを淹れる。



「光莉が誘ってくることもあるっていうことよ」


「?!」



まさかそんな。
蕾は驚いておかわりで淹れたばかりの紅茶を噴出しそうになった。
嘘だと思いたいが、夜々はかなり嬉しそうに笑うものだから、さすがに演技には見えない。


「ほ、本当なんですか?」


「嘘言ってどうするのよ。夜になったら私にくっついて甘えてくるんだから。あぁもう本当に可愛いわよ私の光莉は」


「………」


(それなら、私の千代ちゃんだって可愛い)


口に出そうとしたが、照れくさくてやめた。


「ま、甘えてくるのはいつものことなんだけどね、私が寝てるときにいつの間にかベッドの中に入り込んできて眠ってることとかあって、ほんと可愛いのよ」


「…へぇ」


光莉が綺麗で可愛いのは蕾も認める。
だが人の惚気話を聞いていても面白くはない。
なんとなく、蕾も自慢してみた。


「ゎ、私の千代ちゃんだって、よく甘えてくるし、顔を真っ赤にしながらの上目遣いとかたまりませんよ」


「まぁ、千代ちゃんは純粋で従順そうで、いろいろと開発のやりがいがありそうよね。性的な意味で。」


「か、開発なんて!変なこと言わないで下さいよ!」


また夜々がそういうことを言うものだから、蕾の頭の中でやましい妄想をしてしまった。


「それに……と。あんたはお子ちゃまだから、夜の情事のことは語らない方が良さそうね」


「お子ちゃまなんかじゃありません!!ゎ、私だって……私と千代ちゃんだって…ちゃんと…ぁ、愛し合っているんですから…」


言っていて非常に恥ずかしくなる。
後半部分から声が小さくなったので、夜々は呆れながらため息をついた。


「恥ずかしいなら口に出すんじゃないわよ。はっきり言えば良いのにね、千代ちゃんとセッ…」

「や、夜々先輩ははっきり言いすぎです!恥じらいを持ってください」


本当に夜々の相手をするのは疲れる。
千代が来てくれることを願いながら、蕾はもうしばらく辛抱することにした。


「はぁ~早く光莉が帰ってきてくれないかしら。寂しくて発狂しそう」


「そんな、少しの間離れてるだけじゃないですか。私なんて、毎日千代ちゃんと一緒にいられるわけではないし、長い時間を過ごすことなんて出来ないんですからねっ」


悲しいけれども、仕方が無いこと。
学校も違えば部屋も違う、おまけにお互いに部活などの用事があるから会う時間だってなかなか取れない。
でも、それでも会いたいから。
ほんの少しの空いた時間に、逢瀬を交わす。
一分一秒でも、一緒にいたい。


そんな切ない思いが夜々はわかるだろうか。
横目で夜々の様子を窺うが、何故かすごい優越感に浸っているように見えた。



「そうよね、そう考えたら私と光莉はずぅっと一緒にいられて幸せ者よね」


「でも」


ずぅっと一緒にいるから、逆に感じられない思いだってある。
蕾は反撃に出るために、閉じていた口をゆっくりと開いた。



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