日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【夏の風物詩】④

2007-08-15 Wed 20:53




遅くなってしまってすみません。


多分次の次くらいで終わります。





「……っは、ぼ、呆然としてる場合じゃないわよね。何とかしないと」



「で、でも…暗くてよく見えないですよ?」



電気が付かない懐中電灯を片手で振ってみてもやはり反応がない。



だけどこのままここにいるのも何なので、危険承知で蕾は千代の手を引いて前に進む。




「蕾ちゃん、…危ないです……」


「じゃあどうすればいいのよ!!このままずっとこうしていろっていうの?!」




そんなこと言われなくともわかっているのに、それを千代に言われると何だか苛立ってきて蕾は千代の方に振り向いて大声で怒る。



暗がりだから千代がどんな顔をしているのかは見えないが、何かを考えているように見えた。



「えぇと、えぇと……時間が経ったら千華留様方が迎えに来てくれるかもしれません」



「ふぅん、で、どれくらい待てばいいわけ?」



「え?そ、それは…ちょっと…」



「何よもう、役に立たないわね」



「あぅ…」



蕾はしょぼん、と頭を下げる千代を一瞥してすぐにまた前を向く。


本当ならば頭を撫でて励ますくらいは出来たかもしれないが、気が立っているためか千代のことを気にしている余裕すら生まれてこない。



「……しょうがないじゃない、ほら、歩い……っひ?!」



ヌルン、と冷たくて気持ち悪いものが蕾の頬に触れた。



突然だったから蕾は肩を上下させ小さな声をあげる。



「ど、どうかしましたか?」


「ぃ、今何か変なものが……」



「変なもの…?」



「…っ何でもない!!気のせいだわ。……うん、気のせい」




とにかくここから抜け出したい。



今起きた出来事を忘れようと蕾は頭を何度も横に振った。




「…ぁ、蕾ちゃん!」


「な、何よ!!」


「遠くから灯りが見えませんか?」



「え?……ぁ、本当ね」


遠くから見える灯り。


それが段々と近づいてくる。



「――…これって、もしかして」



蕾がそう呟いて何気なくその方向に近づいてみると、聞きなれた声が聞こえてきて。


「あら?…どうしたのよ?」


「ぁ、蕾ちゃんに千代ちゃん?」



目の前にいたのは、一番最初に森の中に入っていった夜々と光莉だった。

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