日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
スポンサーサイト

-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑

【夏の風物詩】②

2007-08-03 Fri 23:37




肝試し②です。


今回はややぴかりゃー要素のが強いですね。




「それじゃあ、私たちから先に行きましょうか、光莉」


「え?…ほんとうに行くの?」


夜々が光莉の肩を軽く叩けば、それにものすごく反応してビクビクとする光莉。



「誰か行かないと始まらないでしょ?」


「ぅ、う…ん」


「うふふ、それじゃあ、夜々ちゃんと光莉ちゃんが最初ね?大丈夫、看板を立ててあるから…その通りに行けばいいだけだから」



妙に嘘くさい千華留の笑顔。



遠めで見ていて、密かに蕾は思う。



しかしそれは疑いすぎだろうかと、その考えを打ち消す。




「それじゃあ、行きましょ」


「…うん」


夜々の腕にしがみつきながら、光莉は強く頷いた。


二人は森の奥へと進んでいく。


「いってらっしゃーい」



そんな二人の背中を笑顔で見送る千華留。



*******



森の中は暗くてよく見えづらい。



懐中電灯を持たされたが、これの付いている明かりだけが頼りのようなもので。



肝試しなんてたいしたことないだろう。




そう考えていた夜々だが、少しばかり舐めていたかもしれないと反省する。



隣の光莉はもう夜々に頼りっきりで、道の先を見ないで夜々の腕に掴まり目を瞑っている。



光莉の柔らかい感触が堪らない。



ドサクサに紛れて触るのもアリかもしれない。



(……こんな考えが浮かんでくるってことは…心に余裕がある証拠よね)



自分の邪な考えに苦笑しながらも、夜々は懐中電灯を色んな所に照らし始める。



「…光莉ってば、怖がりね。大丈夫よ、私が付いているから」


「うん…夜々ちゃんがいてくれるから…わたしも、安心かな」


それでも震えている光莉の肩を、夜々は強く抱く。


すると光莉が嬉しそうに擦り寄ってきた。



(…肝試し最高ね。このまま帰らなくなるのもアリよ)



くふ…っとおかしな笑みが漏れるのを必死に我慢して、夜々は光莉の髪を撫でる。



こんなところ、誰も見ているはずない。



そう思った夜々は、肝試し中であることを忘れて光莉の頬に触れて口付けようと瞳を閉じた。



「…や、…や……夜々、ちゃ……」



「うふふ、光莉ったら…何をそんなに怯えて…」



光莉の顔を見れば、別の方向を見ていて。



おまけに震える手で、どこかに指を差している。



何をしているのだろう。


「光莉、何を―――………?」



疑問に思う夜々だが、それが何となくわかってきた。



妙に感じる視線。


背中が重い。



何かが、いるような。



恐る恐る後ろを見てみる。



「―――――――――――――き、」




******



『ぎゃああああああああああああああああ!!!!!』


夜々たちが行ってから数分、森の奥から断末魔のような叫び声が聞こえてきた。



「……何ですか、今の何の可愛げもない叫び声は……きゃあじゃなくて…ぎゃあって…」



目を細めて呟く蕾に千華留は嬉しそうに笑って



「うふふふ、早速楽しんでもらっているようね」



叫び声を聞いた千代は完全に逃げ腰状態。


その場に固まって動こうとしない。



「ちょ、ちょっと千代ちゃん?何固まってるのよ!ほら、私たちも行くわよ?」



ガクガクと肩を揺らすが、反応がない。ただの屍のようだ。



「…って、まだ屍じゃありません!!……あれ、私、今誰に突っ込んだんだろ……」




「さぁさぁ、千代ちゃんが固まっているから、絆奈ちゃん達に先に行ってもらいましょうか」



「「はぁーい!」」



元気よく返事をした絆奈。



檸檬の方は少々顔が青ざめている。



「よーし、行こう!檸檬ちゃん!!」



絆奈が檸檬の手を引いて走り出す。



自分たちがどんな目に遭うのか、この時二人は知る由もなかった。












スポンサーサイト
別窓 | ss | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑

<<泣かないでどうか私の言葉を聞いて | 白昼夢の出来事 | 【夏の風物詩】蕾千代、他。>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 白昼夢の出来事 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。