日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【千華留お姉さまの悪戯】

2008-10-26 Sun 00:19




ちっかごです。
前のちっかごssと関連させてみました。







この間は籠女のまさかの訪問に驚きを隠せなかった。
おやすみの言葉だけではなく、キッスまでされるとは考えもしなく。


(……だから今日は、そのお返しに…ね)


うふふ、と微笑みながら、千華留は籠女の部屋のドアを静かに開ける。
部屋の中に進入して、それから後ろ手でそっとドアを閉めた。


(籠女ちゃんはどちらかしら……あら?)


両側にあるベッドを交互に見るが、片方には誰もいない。
もう片方のベッドですやすやと眠っている人物をまじまじと見つめれば間違いなく籠女であった。
その証拠に、くまのパーシバルが抱かれている。
籠女と同室の子はどこにいるのだろう。
音を立てないように浴室のほうも覗いてみるが、やはりそこにもいなかった。
恐らくどこか別の部屋に遊びにいっているのだろうか、千華留と同じように。
いないならば逆に好都合であるが。
千華留は籠女の寝ているベッドに近づいていく。
規則正しい寝息をたてている愛しい少女は、千華留の存在には気付いていない。


さて、どうしようか。


(籠女ちゃんをびっくりさせてあげたいわ)


キスよりも驚きそうな事……。
タイミングよく寝返りをうった籠女を見て、千華留は良い考えが浮かんだ。


(私も籠女ちゃんと一緒に寝ちゃおうかしら)


それが良いわ、と自分の考えに頷き、千華留は籠女が寝ている布団の中へと入る。
隣にいる籠女はポカポカと温かく、まるで湯たんぽのようで。
千華留は籠女に頬ずりしながら後ろからそっと抱きしめるようにして、目を閉じた。


愛する少女はいつ気付くだろうか。
そんな期待に胸を膨らませて。



******



「………」



昨日は寒くて夜中に途中で起きてしまったのに、今日は何だか温かい。
温かいけれど、いつもよりもベッドが狭く感じる。
籠女の背中に感じる温もり。
明らかに、ぬいぐるみのパーシバルではない。


「……ん…」


ぼんやりとした意識で顔だけ振り向いて、後ろにいるものを確かめた籠女は声はでないが非常に驚いて身体を上下させた。



「……!!」



籠女の反応が大きすぎたのか、目を閉じていた千華留がぱちりと目覚める。
そしてあっさりした言葉が返ってきた。


「あら、籠女ちゃん、どうしたの?」



「……」


それはこっちの台詞である。
ぱちぱちと何度も瞬きをしてみるが、目の前にいる千華留は消えることはない。
どうやら夢ではないようだ。
籠女が何も言えずに黙っていると、千華留は嬉しそうに微笑む。


「この間のお返し、ね?」


「…ぇ…」


この間、とはいつのことか。
するとまた千華留が先に言葉を振ってくれる。


「“真夜中のおやすみのキス”の……うふふ」


それを聞いた瞬間、籠女の動きが完全に固まる。
気付かれていないと思っていたのに、まさかわかっていたとは。
籠女は一気に恥ずかしくなり、真っ赤になった顔を隠すために布団を頭まで被る。
それでも千華留は布団越しに籠女の頭を撫でている。



…今、千華留はどんな顔をしてくれているのだろう。
見たいけれど、見てしまったら籠女は恥ずかしさいっぱいでどうすればいいかわからなくなってしまいそうだから、このままでいることにした。
抱きしめてくれている千華留がとても温かい。
とくん、とくん、と鳴る千華留の胸の鼓動を聞いていると心が落ち着いて。

「おねえさま…だいすき」


“おやすみなさい”の代わりにそっと呟く。
すると籠女の額に千華留の唇が触れる。
それを合図に、籠女は再び瞳を閉じた。

END



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