日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【蕾色に染まる】

2008-05-13 Tue 23:03



アンケートで桜が似合いそうなCP1位がつぼちーということで書かせていただきました。
ご協力、ありがとうございました。






「桜の花、綺麗ですね」


小さな桜の木の下で、二人だけでお花見をしていた。
桜の木がたくさんあるところに行きたかったけれども、そうしたら人がたくさんいる所に行かなければならないし、二人だけで見たかった蕾としてはそれは何だか嫌だった。
しばらく歩いていたら人もいなく、丁度良い場所を見つけて、ここで花見をすることとなった。
その分桜の木は小さかったが、それは仕方がないと妥協する。
敷物を敷いて、持ってきたお弁当を出して、それらを食べながら桜の木を見上げる。
お花見、と言っておきながら、蕾はあまり桜を見ていない。
かといってお弁当ばかりに手をつけているわけでもなく、ただ、千代を見ていた。
桜の木に見惚れる千代の姿がまた愛らしく、蕾は目を離せずにいて。


(これなら……花より団子ならぬ、花より千代ちゃん、じゃない)


自分自身に呆れ返って、深いため息をつく。
そんな蕾を千代は不思議そうに小首を傾げて

「蕾ちゃん?」

「…な、なんでもないわよ」


目が合うとつい逸らしてしまい、勿体ないことをした、と蕾は心の中で後悔する。
誤魔化すように弁当をばくばくと食べ始める蕾に、千代は小さく微笑む。


「えへへ、…何だか蕾ちゃんみたいです」


「は?何が?」


食べていた弁当から顔をあげると、千代の顔がほんのりと赤く染まっていた。


「桜、…蕾ちゃんの髪の色と、お揃いです」


「……」


そんな事を言い出す千代を蕾は無言で見つめて。
桜の花びらがひらひらと舞い散り、ゆっくりと千代の髪に落ちる。
それはひとつだけではなく、いくつも、いくつも。


「千代ちゃん、髪とか服に花びらついてるわよ」


「え?…ぁ、ほ、本当です…」


慌てて取ろうとする千代の手に、そっと蕾の手を重ね合わせて。
蕾の顔を見る千代。


「私色に染まって?……千代ちゃん」



千代の返答を待たずに唇を奪う。
しばし堪能して唇を離した後、二人の顔は見事に桜色に染まっていた。



END




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