日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【愛情の裏返し】

2008-04-12 Sat 19:50



つぼちー両思いだけどお互い片思いな感じ。
蕾→←千代的な。







少しでも、私の事を考えて欲しいから。
私の事を見て欲しいから。
だから、ついイジワルしちゃうの。




「あー、私が鬼になるなんて」



今日はル・リムでかくれんぼをすることになった。
偶然絆奈に会って連れ出されたかと思えば、そんな子供のお遊びに付き合わされるはめになるとは思ってもいなかった蕾。
当然、断ろうとしたけれど、メンバーには千代がいて。


(別に、千代ちゃんがいたから誘いを受けたわけでもないわよ。ただの…そう、気まぐれなんだから)


じゃんけんに負けて、鬼になった蕾は面倒くさそうにため息をつきながらもあたりを探し回る。
探し回るといってもルリム学校の全体ではなく、限られた場所ですると事前に決めてあったから、そんなに隠れられそうな場所はなさそうですぐに見つけられそうだ。
そう思いながら蕾は空き教室を覗いてみる。
隠れる場所といえば、こういうあたり。
教室の中へと入り少し見渡すと教壇から、チェック柄のスカートが見えて蕾はゆっくりと近づいていく。
教壇の下を見てみれば、お団子頭の少女が体育すわりで隠れていた。



「檸檬先輩、見つけました」


「…ぁ、あはは、見つかっちゃった」


「わかりやすすぎですよ」


ふふん、と軽く胸を張りながら次の場所を探す。
檸檬も蕾の後ろからついてきているようだ。
皆大体似たようなところに隠れているかもしれない。
考えた蕾はさっきとは別の空き教室へ入っていく。
すぐに目に付いたのはロッカーで。
見た瞬間にほくそ笑む蕾。
ロッカーのドアに、制服のスカートが挟まっていた。
黒い色をしているあたり、ミアトルの制服に間違いない。
ロッカーの目の前まで来た蕾は、そこを開けようとはせずにわざとらしく大きめの声をあげる。


「あーもう、千代ちゃんったらどこに隠れているのかしら~。千代ちゃん隠れるの上手だから、探すのが大変だわー」


悪戯でちょっとロッカーを揺らしてみると、中で小さな悲鳴が聞こえ、ついつい面白くなって更にロッカーを揺らす。


「まさかこの中にいるわけないわよねー。ちょっと揺らしてみようかしら」


がん、がん、と大きな音を立ててロッカーを叩く。
あぁもうどうしてこんな風にイジワルしてしまうのだろう。
心の奥底ではそう思いながら、身体は勝手に動く。

「ゃ、ゃめ……」

「え?あれ?今何か声が聞こえた気がしたけど気のせいよねー?」


しーん。
揺らすのを止めてみたら、ロッカーの中から何一つ物音が聞こえない。
しばらく待つと、ひっく、ひっくと泣きじゃくる声が聞こえてきて蕾の顔は真っ青になった。
ゆっくりドアを開けると、案の定、泣いている千代がそこにいた。


「ぁ、な、………ぁ、あれくらいで泣くことないじゃない!」


「…ひ…っく、……」


傍で苦笑いをしながら見守っていた檸檬が、千代にハンカチを差し出す。


「ほ、ほら千代ちゃん、好きな子にはイジワルしたくなる、みたいな感じで…」


「な、な、何言ってるんですか!!ゎ、私は別に千代ちゃんのことなんて……」


檸檬に蕾の想いを千代に言われそうになってつい言い返すが、すぐに口を噤む。
ここで想いを否定してしまったら、千代に自分は嫌われているのだと勘違いされてしまう恐れがある。
だけどこんなところで気持ちを告げるのは何だか嫌だ。
二人きりではないし。
だけど、今何か言わないと本当に嫌われてしまう。


「……イジワルしたら、その間は私のこと、見てくれるでしょ?……私の事、す、少しは考えて欲しくて
…それに、千代ちゃんの反応が、その、かわいい…から…つい、ちょっかいかけちゃうの!」



顔が熱い。
言われるまでもなく真っ赤になっていることに違いない。
千代が目を丸くさせて、蕾を見ていた。
目が合うと、小さく二人で笑いあう。


「つぼみちゃん、……子供ですね」


「ぅ、うるさいわね!…千代ちゃんだってそうでしょ!!」



「……」



二人の世界を作られれば入っていけない。
いつ声をかけようかと戸惑う檸檬だった。



END



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