日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【接吻】

2008-03-31 Mon 23:23



ややぴかりゃー!!!!

久しぶりのややぴかです。









Auf die Hande kust die Achtung, 手なら尊敬。
Freundschaft auf die offne Stirn, 額なら友情。
Auf die Wange Wohlgefallen, 頬なら厚意。
Sel'ge Liebe auf den Mund; 唇なら愛情。
Aufs geschlosne Aug' die Sehnsucht, 瞼なら憧れ。
In die hohle Hand Verlangen, 掌なら懇願。
Arm und Nacken die Begierde, 腕と首なら欲望。
Ubrall sonst die Raserei. それ以外は、狂気の沙汰。
(Franz Grillparzer)


「ねぇ、知ってる?」


「なんのこと?」


いきなり主語もなしにそれだけ言われても、何のことを言っているのかさっぱりわからない。
目を丸くさせて首を傾げる光莉に、夜々は更に言葉を付け足す。


「グリルパルツァーの接吻の詩」


「えぇと……うーん」


まだわからない光莉に、夜々はそっと手を伸ばして髪を撫でながら呟いた。


「手なら尊敬、額なら友情、」
「ぁ!聞いたことあるかも」


途中で言葉を折られて、少々不服そうな顔をする夜々に光莉は小さく謝る。
そして、話の続きへと戻る。


「それで、それがどうかしたの?」


「うん、私なら……どうするかな…とか思って」


段々と光莉に近づいてくる夜々。
二人の距離が縮まって、光莉は思わず目を閉じた。
夜々の唇は、光莉の額に触れる直前で、止まる。


「……ここに、触れて欲しい?」


「……そこは、……いや」


普段ならば、普通に受け入れていたと思う。
夜々に触れられるのならば、光莉はどこだって嬉しいから。
だけど、この話を聞いたらそれは受け入れたくない。
額は友情の証になってしまうから。
光莉の小さく呟いた声に、夜々は頷く。


「私も、ここは嫌。……私は」


そう言うと夜々は光莉の首筋にそっと口付けた後、自分の手で光莉の手を取り掌にも口付けた。



「夜々ちゃ……ん、」



夜々は嬉しそうにしているが、光莉はわからない。
てっきり唇にされるものだとばかり考えていたから。


「……ここは、…どういう意味なの?」


軽く詰め寄る光莉に、夜々は極上の笑みを返す。


「さぁ、どうでしょう?」


「ゃ、夜々ちゃんのイジワル……。…べ、別にいいもん、自分で探すから…!」


光莉は言うなり、スタスタと歩いて部屋を出て行く。
おそらく、調べるために図書館へと行くのだろう。
わざわざそこまでしなくともいいのに。
夜々はそう思いながらも、背中を見送る。



「……掌は懇願、首は欲望」



さて、このメッセージに気付くだろうか。
本を見て答えがわかった時の光莉の反応を想像すると、夜々はつい笑みが漏れる。

In die hohle Hand Verlangen, 掌なら懇願。
Arm und Nacken die Begierde, 腕と首なら欲望。


どんなに鈍い人でも、きっと気付くであろう。

“貴女が欲しい”という事に。




END










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