日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【テディベアは語る。】

2008-03-27 Thu 01:04





ちっかご前提パーシバル視点(笑

ちょっとやってみたかったのです。しかも地味に長い。
後悔はしていない。

どうでも良いという方はスルーしてくださって結構ですから('∇';)
いや、ほんとに。
それでも見る!という方はどうぞ↓



◎月△日晴れ

ぼくの名前はパーシバル。


籠女にいつも抱かれている籠女のお気に入りのテディベア様だ。
寝るときも食事のときも学校に行くときだってずっと一緒だ。
誰が見たって一目瞭然。
もうぼくと籠女は離れられない仲なのさ。
……だけど、休みの日に籠女が出掛けるときには、何故かお留守番にされるのが多くなってきた。
置いてけぼり。どうしてだろう。
籠女はぼくがいなくても寂しくないのだろうか。
籠女が独り立ちしていく姿を見られるのは嬉しいけれども、
……テディベア離れされると、まだちょっと寂しい。

◎月□日晴れ

籠女がぼくをたまにお留守番させる理由がわかった。
チカルオネエサマとか言う奴とお出かけをしているようだ。
籠女の話によると、奴はガッコウの頭な存在らしい。
会長だか隊長だか何だか知らないが、ぼくの籠女にちょっかいをかけるとは良い度胸だ。
簡単に籠女を渡したりなんてするもんか。



△月○日雨

寒い日が近づくにつれて、何かとイベントが多くなる。
ハロウィンにクリスマス…バレンタインデー。
籠女も色んな経験を積むのは良いことだと思う。
例のチカルオネエサマが籠女だけではなくいつもぼくの衣装も用意している。
賄賂のつもりだろうか。そんなのでぼくの気を引こうなんて……いや、しかし。
何より、籠女が嬉しそうに笑っているのだ。
籠女が笑えば、ぼくも嬉しい。


□月○日雪

例のチカルオネエサマの話をしているたびに籠女は顔を紅く染めて恥ずかしそうにしている。
これは、なんだ?
もしかして籠女は、チカルオネエサマに恋をしているのだろうか。
何だかちょっと悔しい。だけど籠女は悩んでいる。
籠女の悩んでいる顔はあまり見たくない。
ぼくがすぐにでも解決してやりたい。
籠女が好きなのはあんただって言ってやりたい。
あぁ、ぼくの声がチカルオネエサマに届いたらいいのに。
やはりぼくはテディベアなのだ。
どんなに毛並みがふわふわしていようと、
どんなに首につけてるリボンが決まっていても、
どんなに瞳が愛くるしくとも。
喋ることなんて出来やしない。

何てもどかしい。


□月◎日台風

なんてことだ。


ぼくが知らないうちに、二人はくっついていたようだ。
籠女の想いが届けとは確かに願ったが、いざそうなるとやっぱり嫌だ。
だけど籠女は笑っている。あぁくそう。
チカルオネエサマはあろうことか籠女の部屋にやってきた。
しかも夜中に。
まさかぼくと籠女の聖域にまでやってくるとは。
ここはぼくと籠女がいつも一緒に寝ている場所なんだぞ!


……む?


何だろう、いきなり真っ暗になった。
ぼくに、何かが掛けられた。
タオルか何かだろうか。

『ごめんね、パーシバル』

いつものふかふかお布団の上ではなく、今日は机の上に座らされた。
おまけに、タオルを掛けられているから何も見えやしない。
あぁくそうくそう、チカルオネエサマに籠女を取られるなんて!
覚えていろ!






_____________




「……?!」


身体を震わせて、千華留は布団から飛び起きた。
隣を見ると籠女が千華留の手を握ったまま規則正しい寝息を立てている。


「……夢、ね。……びっくりしちゃったわ」


夢に出てきたテディベア。
寝ている籠女の反対側にちゃんと一緒にいた。
それを見て、千華留は少し苦笑しながらもそっと手を伸ばしてそのテディベアに触れる。
ふわふわの毛並みが気持ち良い。


「……?……ぉねぇ…さま?」


「あぁ、ごめんね籠女ちゃん。起こしてしまったわね」


擦り寄ってくる籠女の髪を撫でながら、千華留は再び横になる。
何か含みを込めて嬉しそうに笑った籠女に首を傾げ


「……ん?」


「あのね、……夢にパーシバルが出てきたの」


「……パーシバルは何か言っていたの?」


「千華留おねえさまと……ね、幸せにね、って……うふふ」


「あら、それは良かったわ」



おかしな夢を見たせいか、その言葉を聞いて妙に安心した千華留。


「パーシバルに認められたということかしら…」


「?」


「うふふ、なんでもないわ、籠女ちゃん。さ、寝ましょう?」


不思議そうに見つめている少女を優しく抱きしめながらチラリとテディベアを見て、千華留は柔らかく微笑んだ。



END






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