日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【呼び方】

2008-03-14 Fri 01:26



つぼちつぼちッ!






「光莉」


「夜々ちゃん」


「……」


二人の先輩を遠めで眺めながら、蕾は思う。


(……そういえば、何となく千代ちゃんのこと、“ちゃん”付けしていたけれど……呼び捨て、とかもアリよね)


“千代”


心の中で呼んでみるが、そう思うだけで顔が熱くなる。
そんな自分を振り切るために強く首を振る。



(は、恥ずかしがっていたら前になんて進めないわっ!べ、べつに、そんな呼び方を変えるのに特に意味なんてないけれど…)


とりあえず、実際に言ってみる事にした。
蕾の部屋から千代の部屋まで行く時間、ひたすら頭の中で名前を復唱しながら。


(千代、千代、千代……あぁでも、急に呼び方変えたら変に思われないかな)


ガチャ
開かれるドア。
蕾を迎えてくれる愛しい少女。 
彼女の満面の笑みを見ながら、蕾は大きな声で言った。


「千代!」


名前を呼んだ瞬間、少し驚いたような顔をした千代と目が合う。
目が合うともうどうしようもないくらいに顔が熱く動揺して。
最後に小さく呟く。



「……ちゃん」


「ぁ、はい、何ですか?蕾ちゃん」


ダメだった。
誤魔化すように笑みを浮かべてみせるが、ガックリと肩を落として。
呼び捨てで呼べる日は何時になることやら。
そう思いながら、蕾は千代の部屋の中へと入っていった。



END




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