日常の出来事を語ると思いきや百合な話が満載な日記です。
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【醤油orソースor塩コショウorその他】

2008-03-05 Wed 21:06



つぼちつぼちッ!




ほんの些細なことで言い合いになってしまった。


どちらかが引き下がってそれで謝ればすむはずなのに。


今回はどちらも引き下がらなくて。


千代はもうすでに半泣きになっていた。


それを見て、蕾はつい言ってしまった。


「何でも泣けば済むとか思ってるんじゃないでしょうね?泣き虫は嫌いよ」


何で自分で地雷を踏んでいるのか。


蕾は言ってから後悔する。


千代は言葉を聞いた瞬間に身体を震わせ、顔を俯かせて。


あぁ、まずい。



千代が泣いてしまう。


「いや、あの、違うのよ、その……」



慌てて訂正に入るが、千代は顔を下に向けたまま動かない。


不安になって蕾が顔を覗き込んでみる。


すると必死に目を瞑って、何かに耐えている千代。


「……千代ちゃん?」



「な、ないてないですっ……泣いていませんから」


そう言いながらも声が震えてきている。


千代が小さく、消え去るような声で呟いた。


「……嫌わないでください…っ」


聞いた途端に胸がきゅんと締め付けられるように痛くなって、蕾は思わず千代を抱きしめた。


こんなに一途に自分の事を好いていてくれているのに、あんなことを言うなんて。


(ばかばかばか。私の大ばか)



早く、訂正しなければ。


「な、泣いたって良いわよ?……さっきの、嘘だから」


「…え?」



「ほ、本当は、千代ちゃんの泣き顔も結構好き、だったり、とか……いや、それが言いたいんじゃなくて……だから、えぇと……ご、…………ごめんね」


優しく抱きしめながら、告げる言葉は千代にちゃんと伝わっているのだろうか。


一瞬、そんな風に考えた蕾だが、すぐに千代の手が背中に回されて。


「ごめんなさい、蕾ちゃん」


「…ううん」


顔をあげて謝る千代に、小さく微笑みかけて。


しばらくの間抱き合ったまま、そのままでいた。




*****



後日。


「で、何が原因で喧嘩なんてしていたのよ」


聖歌隊練習での休憩の時に光莉と夜々がそう問いかけてきた。

面倒くさそうに答える蕾。


「目玉焼きにはソースと塩コショウのどっちで食べるか、ですが」



「「……」」


その言葉に固まる二人。


「千代ちゃんは塩コショウ派ということなので、これからは両方かけて食べることにしました」


ふふん、と得意げに笑っている蕾を見て夜々と光莉は思った。



(着実にバカップルの道を辿っているわね……)


自分たちも同類だということには気付かない二人。



END





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